アルメニアに旅立つ本

日曜日のことですが、ある本(子供向け雑誌)を寄付してきました。

前の週にカレーを食べに行ったお店の隅っこに「アルメニアに本を送ります」のコーナーがあり
絵本か辞書か、日本文化の分かるようなやさしい本を集めているとのことだったのです。

気になったので、家に帰ってから思い当たるものをみつくろってみようと思いました。
といっても候補は少なくて、古い雑誌だけ。

ひとつは、「ワンダーブック」という、私が生まれるより前に刊行されたすごく古いもので
何年か前に、京都の道端で「ご自由にどうぞ」のガラクタ類に混じっていたのをひろったのです。
なぜなら表紙の絵が可愛かったから。

京都から引っ越す時に、かなりの本を古本屋に出して来ましたが
表紙の可愛さのあまり手放せなかった、というか、古過ぎて売れないと思ったのか、
ワンダーブックは石垣まで連れて来ておりました。

同じ理由で古い「暮らしの手帖」もありますが完全にジャケ買いで、ディスプレイとなってます。

これを寄付するとしたら、ということで改めて中をじっくり読んでみました。
すると、ワンダーブックは絵本としてかなりいいお話が入っていて、
いつか(一体いつだ)自分の子供に見せたい、やっぱり寄付するのやめようかとも思いました。
4冊の中で特に表紙も気に入っているものは手放すのが惜しくなり、かなり迷いました。

だけど。なんだかやっぱり、これを受け取って喜んでくれる人がいて
「いま」私が持ってるより役に立つのなら、と思い直し、4冊持っていたワンダーブックを全部
アルメニアに送ってもらおうと決めました。

暮らしの手帖(現代のでなく初期のもの)は検閲の結果、時代の考慮ということもありますが
内容的にも日本文化を知るには分かりやすいとは言えず、マニアックすぎるのでやめました(笑)

さて、美味しいご飯を食べに行く口実も増えた、というわけで後日そのお店に行って
ゆっくりご飯を食べた後、お会計のときに本を手渡しました。

そしたらお店の人も喜んでくれて、ワンダーブック自体にも興味を持ったようで
読んでみると言ってくれました。私もその本はとてもいいと思っていることを伝えました。
そして偶然、元の持ち主の名前が書いてあるのを発見したり!

少し交わしただけの会話でしたが、今までその方の姿や接客の様子から感じていた通り
そして店のテーブル、イス、置いてある小物、食器、ランプ、ステンドグラス、本棚にある本など
料理だけでなく全体の雰囲気そのものを私が好きだと感じるように、その人はやっぱり素敵な人でした。

こうして私が京都で拾った本は、石垣島を経由してアルメニアへと旅立つことになったのです。
京都でこの本を「もういらないな」と思って家の前に置いていた人は、びっくりですよね。
もっと言えば、当時この本を作るのに関わった人たちも想像していなかったんじゃないかな。

でも、そんなこと言ったら、この世に存在するものは何でも、どういうルートでどこへ行っているのか
私たちの予想を超えることなんてしょっちゅう起こっているんでしょうね。
かつて私が出した古本だって、今頃誰とどこへ行っているのやら。

小さな偶然の積み重なりのような出来事が縁になっていく、
そういうことが日々小さなことから大きなことまで起こっていて
人生って面白いね、って思うのです。

私がカレー屋さんを通して送った本を読んで、誰かが笑顔になるかもしれない、
そういうことを思うだけで自分も幸せになれるんだね。なんか得したな。

あれ、これって。
すべてのことはそういう風に思えばいいんだって気がする。
小さなことでも、やれば絶対何かが変わるってこと。
一人で全部やるの無理だから、一つもやらないんじゃなくて
一つでもいいから出来ることをやったらいいんだな。
募金だって寄付だって、ゴミ拾いだって。マイバッグ持参だってそうだもんね。

話が延々と広がりそうなのでこの辺で。
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by ekla-cafe | 2009-11-04 00:29 | log


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