幸せな重荷

この記事は、ちょっと重たいです。ごめんなさい。と最初に断っておきます。

先日、テレビで「半落ち」という映画を見ました。
すごく、影響を受けました。それからずっと、私は色々考えてしまい、
仕事を始めて疲れていたこともあって、気持ちも沈んでしまってました。
ようやく、書けるようになったと思ったので、
思ったことをつれづれなるままに書いてみます。

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何かのため、誰かを守るため、という思いがあれば、
人はどうにかして生きていけるものなのかもしれない。

守るものが自分の体と自分の人生しかない、ということは、自由ではある。
何にも縛られないで、自分の道を行ける。
でも、よほど強くないと、それだけで生きて行くのはつらい。

自分のためだけに生きることは、つねに寂しさを抱えて、
あるいはそれに気づかないようにして必死に生きていく、ということなのかもしれない。

家族でも、恋人でも、誰でも、あるいは何でもいい、
自分以外に守るべきものがあるとすれば、それは
「幸せな重荷」なんじゃないだろうか。

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私は、あることを背負うのをやめました。
今までの人生での選択において、すべてそれを基準にしていたほどのことを、
投げ捨てました。今までの仕事もキャリアも年収も捨てました。
何よりも、自分の体を守らなきゃ。そう思ったからです。

今までどおりにしていたら、本当に私は壊れる。
病気になって初めて気づいたのは、遅かったけど、でも手遅れではなかった。
結果としては、よかったのです。

それでも、私には、守りたいと思っていた人がいる間は、
今この場所にいる意味があると思っていました。
でも、それもなくしちゃった。
何にもなくなった。だから私は自由。何をしてもどこで生きてもいい。
そう思ったら、少し楽になれた。それは本当です。
でも、その裏にある寂しさについ最近気づいてしまって、私は途方に暮れました。

いつか私も幸福な重荷を背負えるときが来るでしょうか。
そうだといいな。
そうなったとき、ちゃんとそれを背負って歩いていけるように、
しっかり生きていなきゃなと、今は思っています。

「重荷」という言葉を思い浮かべたのは、この人の言葉があったから。


「死は生を引き立てる。生は死を引き立てる。
私は、今でも、これらのことに恐怖を抱いている。
たぶん、これからもそうであり続けるだろう。
私は、愛情で織られた布で、はねっ返りの恐怖を包み、
それを重荷よろしく背負い込む。
そして、そこから小出しにして見せびらかして、自慢する。
見える人にしか欲しがられない、大切な大切な宝物を。」

山田詠美 『姫君』 あとがきより

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by ekla-cafe | 2005-03-28 21:54 | log


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