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あご外れ事件 忘れもしない3月の天神さんの日

先日のリクエスト一番人気でしたこちらのタイトル。やっと書きます。

それは2007年3月25日のできごと。雨あがりの日曜日。
2月と同じ暦なので、天神さんが2ヶ月連続サンデーオープン、満員御礼!!
・・・そんな日の朝のことです。

8時半ごろ、親から電話が掛かってきて、話をしていました。
なんとなくあくびをしたら、あごがはずれました。

あ、やばい。

いつもなら、ちょっと頑張って「えいっ」とやると、「カクン」と音がして元に戻る。
が、その時はいくらあがこうとも微動だにしない。本気で戻らない。
私はすぐさま、自分で戻すのは不可能と判断し、病院へ行くことにしました。

とりあえず親との電話を切らないといけないのですが、
はずれてるので、しゃべれません。でもどうにかこうにか、
「あごはずれた。きる。」 と、 聞き取れる限界な感じで言って、切りました。
親は「あごはずれた?わかった。」と理解していた。

私も、母親も、叔母もなので遺伝だと思いますが(あごの骨格の問題)
以前から何度か、あくびしてて「カクン」となることがありました。
歯医者でずっと口を大きく開けてるのも、辛い。

ただ、元に戻らなくなったのは初めてでした。

とはいえ、これは予測していたことなのです。




その頃、体調が悪かったこともあり、体のあちこちがゆるみまくっていたもので
あごもゆるゆるになっておりました。
あくびして「カクン」が一日数回も発生する日があり、
これは異常だ、と思っていた。普通は、1年に数回レベルなんです。

なので、ある日、見舞いに来た友達に
「最近よぅあごがカクンカクンするんよね」と話をしたら、
その子の友達が、あごが本当に外れて戻らなくなった
という話を聞いたのです。

で、どうするん、その時は!? と、他人事でないので聞いてみたところ
その人は、しゃべれないもんだから自分で救急車が呼べない。
なので近所の人に呼んでもらったそうです。

ほほぅ。。。
とりあえず救急車に乗れればいいのだな。
病院に行けば戻してもらえるのだな。

さて私はその時考えました。
自分にこの事件が起こる確率はかなり高い。
そこで、近所の消防署まで何歩で行けるか、測定しに行ったところ
50-60歩でした。
つまり1分以内。
その頃、足が弱くてへろへろだったのですが、まあこれなら歩けると判定。

それから、携帯のメールに「あごがはずれました 病院へお願いします」
と打って、住所と名前書いて、保存。・・・完璧。

というか、そんな準備するくらいなら外れないようにしろって感じなのですが、
そんな準備をした日から約2週間後、事件勃発。
ただね。その朝はそんなに大口開けてあくびをしたつもりが全くなかったのです。
だからびっくりした。

で、「やっぱり来たか」と思いつつ、かばんをさっと取り、
運のいいことに友達が東京から遊びに来ていたので、
その子についてきてもらってすぐそばの消防署へと歩いて行きました。

するとですよ。
あと5歩で消防署!救急車!というところで、目の前を「ぴーぽー」と
1台の救急車が発車していくではないですか。

あれ・・・。出ちゃった・・・。
と思いながらもとりあえず外にいる隊員さんに話をする
(私はできないので、友達が)。
すると、
「あ、今ね1台ちょうど出ちゃったから、他のが来るまで
ちょっと待ってもらわなあかんのですよ・・・」

嗚呼。まじですかぃ。。。

あごが外れた状態というのをココで詳しく説明しますと、
だらーんとしているわけではないのです。
ありえないほど縦に大きく開いた口の奥のほうに
ありえないほどがっちりと、縦につっかえ棒を差し込まれているような状態なのです。

想像していただけましたでしょうか。
つまり、結構、痛いのです。
ムンクの叫び+縦棒です。悲しみと痛みの狂想曲ですよ(わけわからない)。

そんな状態で待てと言う。
仕方ないので座って待つ。
必要なもの(保険証とか)を取り出して見せ、必要なことは筆談で伝える。
口に出せるのは「早く早く早く」のみ。(発音的には、「ああぅー」ですけど)

そして待っている間、電子血圧計(バンドみたいに巻くやつ)で
何度か計測を試みるものの全部エラー。3回以上エラー。
パニックなんでしょうかね、やっぱり。不思議でしたが何度やってもだめ。

隊員さんは、「大丈夫ですよー、お医者さん、すぐ入れてくれはるからねー」と
なぐさめてくれる。
が!!
とりあえず、「ああぅー(はやくー)」なのだ。早くしてくれぃ。この姿を元に戻してくれぃ!
(とても人様に見せられないので、ずっと口は隠している。)

10分ほども待ったでしょうか、ようやく救急車到着。
少し支えてはもらうものの、自分で歩いて乗り込む。
そこで隊員さん、病院に電話をかけて確認中。
その病院は交差点を渡って斜め向かい。
んもー、背負っていってくれよ、と思いつつ、我慢する。ああぅー早く早く早く。

そしてついに、救急車発車。
しかし!!
処は北野天満宮前交差点。時は25日。
天神さん、縁日、日曜日!!お祭りお祭りいぇーい!な午前9時過ぎ・・・・

「あぶないですよー、よけてくださーい」の救急車のアナウンス。
「おばちゃん轢かれそう・・・」と、友の声。
「なんでよりによって25日やねん!!!」と私は心の中で叫ぶ。
もう、この時点で、相当ネタやなと思っていましたけど。
でも痛いのでどうにかしてほしいのが先。
笑いをとるのは後のこと。

そして病院に到着。(1分以内・・・)
処置室に入り、やっと口から手を外す。鏡は見ない。見たくない。
さて先生、どうしてくれるんでしょう。

すると壁際に椅子を持っていき、
「背中をぴったりくっつけて座ってください」と言われました。
要するに固定するのだな。
で、ガーゼをはめた両手で口をあけられぐいぐいぐいと・・・される前に、
唾液がたまっていたので、ちょっと出してねといわれる。

で、洗面台の前に立ち、「ぺっ」 と
・・・・出来ないんですよ!!!

だいたい、口が動かないから唾液も飲み込めないわけで、
「ぺ」」の発音なんて出来るわけもなくて

そうすると唾液を口から出す方法は、
自然と流れ落ちるだけなのです・・・
なんという醜態。乙女にあるまじき姿ですよ。
見せられやしませんよ。(書いてるけど)

そしてショックを受けつついよいよ処置を受けます。
先生、「力抜いてくださいねー」と言いながら、私の両あごをぐいぐいぐい

イタイイタイ!!

ぐいぐいぐいぐい

・・・・

微動だにしないあご。

「うーん、なかなかうまくいかないねえ」

ぐいぐいぐい

痛いて、痛い、うぅぅぅうー

・・・・

「痛み止め使いましょうね。そうしたらはまりますからね」

と言うわけでベッドに横になり、注射を受ける(点滴みたいな感じ)。
そして仰向け状態でまた、ぐいぐいぐいぐい。

・・・・はまらない。

ぐいっ ぐいっ

痛いよぅ(涙)

・・・

「○○追加。」 (看護婦さん、新しい薬を投入。)

・・・これって、結構、レアなケースなのでは??と私は思ったが、
次第に痛みが和らいできた。

ぐいぐい ぐい

かくん。

(右がはまった音)

先生、はまったのかな・・・うーん・・・という感じの表情でぐいぐいぐいを続ける。

私、ジェスチャーで「右はOKだけど左まだよ」と半笑いで伝える。
だってさ、かたっぽはまってないって、相当まぬけなんだもん。
半笑いの私を見て看護婦さんも「もう大丈夫ね」と微笑む。
笑えないあごで笑う私。

ぐいぐいぐい を続ける先生。

かくん。
(左がはまった音)

「あぁぁぁぁー!!!戻ったーーーー!!!」
(しゃべれてる私、ですが何と言ったか覚えてない)

めでたしめでたし。
この間、たぶん、20分強。
家で外れてからだと、合計1時間弱、あごが外れっぱなしだったのでした。
はー。

そして痛み止め(まあ麻酔みたいなもん)の影響でふらふらするのが治るまで
ベッドに横になって、歩ける状態になってから友達と帰りました。
お気に入りの店でケーキを買い、天神さんでたこ焼きを買って。

でもその日もその後も1週間以上、あごは痛くて
あくびも相当気を使って、縦にあけないようにしていました(キモチワルイ)。

だぁぁ!思いっきりあくびがしたいよ! と思うものの、
自分ではめられないほど外れたら怖いので。

あとは、食べ物。最初は口が開かないので、あごが外れた翌日は
カレーパンを食べるのが辛かった。これじゃハンバーガーはまだ先だな・・・と
思っていたけど、案外早くマクドには行きました。5日後くらいだったかな。
ハンバーガーを食べる幸せの一部は、
大口(私の場合は中口くらいですが)開けて食べ物が食べられるってことだ。

ちなみに、何度も外れるようなら専門の「口腔外科」に行きなさい、
とお医者さんは言いました。
そうだねえ、そのうち行かないとね・・・。

そんなわけで予測していた事態が本当に起こっちゃったけど
予想以上に処置は大変だったのでした。
あ、診療分類上は「手術」でした。まあ、手術っちゃ手術だ。うん。

薬を使わなければおそらく3000円くらいだったのでしょうが、
薬使ったせいで5000円くらいかかりました。あごが外れて5000円よ!?
無職なのによ!?痛すぎです。
なのであくびも我慢します。最近はだいぶ気が緩んできたのですが・・・。

みなさんも、もし「カクン」という音を
あご辺りで聞いたことがあったら要注意ですよ。
周りの人に、はずれやすいってことをアピールしときましょうね。
すぐ病院に連れてってもらえるようにですよー。
(だって自分で言えないんだもん)
by ekla-cafe | 2007-05-13 18:51 | log | Comments(6)
Commented by ぼんぼ at 2007-05-13 20:54 x
戻って良かったなあ。
て、ヒトゴトちゃうわ。私もはずれるねん。
カクンカクンいうし、奥歯の治療もしにくいし、
最近はぺキッていうんです。。。
外れるなあ。絶対外れるやんなあ。そのうち。
Xデー来るなあ。
Commented by ekla-cafe at 2007-05-13 20:58
☆ぼんぼさん
あーーー。あかん。来ますよ来ますよ。
ゆるゆるしちゃったとき危ないよ。
早めに病院行ってください。
あとは救急の手配だけ、いざっちゅう時のためにですね。
自分ではめられてれるうちはええんやけどね・・・
はめる術さえ身に付ければいいんではとか思ったり(笑)
・・・いや、それより治療したほうがいいですわ。
Commented by ckaede at 2007-05-16 00:21
ぎゃー。
ぐいぐいぐい、のへんが特に読んでて痛かったです。

あごが外れた状態っていうのはマンガでしか知らなかったので、本当にだらーんとなるんだと思ってました。

くれぐれもお大事にして下さいね。

リクエストに応えて頂いてありがとうございました。
Commented by ekla-cafe at 2007-05-18 10:32
☆かえでさん
いやー、痛かったです。ぐいぐい。
また外れちゃったりしたらいけないし、
顎関節症っぽかったりもするので
いずれ口腔外科には行かないとなー、と思ってます。
Commented by ichinichisya at 2007-05-21 00:15
これ、めちゃ参考になった!!!
わたしもあごが外れるねん!!!年1回くらい。
あの時の恐怖ったらないよね!!!
でも今までは何となくあわあわしてたらかくんって戻っててん。
でももしはまらなかったら?
救急車呼ぶにもしゃべられへんしどーよって思ってたけど
そっか、消防署に行けばいいのね。
これって何科なん??外科??

でもここ最近はハズレんくなったから
やっぱり体調にもよるんかねー
(orange99)
Commented by ekla-cafe at 2007-05-21 09:12
☆orange99さん
あわわ。大変です。自力ではまらんかったら、
誰かに救急車呼んでもらうか、自分で消防署に行くかですねー。
病院に自分で行くより、救急がいいですよ。
歯医者さんもはめられるらしいけど、普通の病院なら
整形外科か口腔外科かだと思います。

確かに体調にはよると思う!
私の場合、あごが弱るのってストレスあるときとか疲れたときです。
気をつけてくださいねー。


Take it easy, love & peace!


by ekla-cafe

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